透明感と優しい色合いが魅力の石で、ピンク色のスポジュミンを指します。アフガニスタン産は藤紫色から日光でピンクに変化する特徴があり、ブラジル産は変色しません。同じ鉱物でも産地によって表情が異なります。

名前に反してアマゾン川では産出されておらず、マイクロクラインという長石の一種です。青緑色に白い縞模様が特徴で、主にロシアのウラル山脈で採れます。美しい見た目から装飾品として人気ですが、熱や衝撃に弱いため注意が必要です。

古代には石器や印章に使われ、シチリア島のアカーテ川で採れたことから「アゲート」と名づけられました。石英の一種で、成分は水晶と同じ。地下水に含まれるシリカが固まり、多彩な縞模様が生まれます。

淡いピンクが魅力の石で、愛と美の女神アフロディーテに捧げられたと伝えられます。ピンク色はチタンなど複数の元素と自然放射線によって生まれます。まれにルチルが含まれると「スターローズクオーツ」となり、星の輝きが見られます。

「エレクトリックストーン」とも呼ばれ、圧力や熱を加えると電気を帯びる特性を持つことで知られています。日本では鉄分を多く含むことから「鉄電気石」とも呼ばれます。結晶の両端の形が異なる“異極像”という独特な構造を持ち、力強い保護のエネルギーを感じることができる石として人気があります。

砂漠で見つかるバラの形をした石で、主にセレナイトローズとバライトローズの2種があります。ジプサムやバライトが長い年月をかけて乾燥し、砂をまとって形成された結晶で、産地によって形や色合いが異なります。

木の樹脂が地中で長い年月をかけて化石化したもので、海に流れ出ることもあります。バルト海沿岸の「バルチックアンバー」が有名で、加工技術も発展。透明度や色合いを高めるため加熱処理されることがありますが、写真のものは自然のままの美しさを持つナチュラルな琥珀です。

表面が魚の目のように輝くことから「フィッシュアイストーン」と呼ばれます。無色や緑などの色があり、緑は鉄分によるもの。主にインドで産出され、大きな結晶もありますが、割れやすいため取り扱いに注意が必要です。

金色のルチル（チタンの結晶）を含む水晶で、「金線水晶」「針入り水晶」とも呼ばれます。強い輝きが魅力で、直線状のルチルは「キューピッドの矢」、湾曲したものは「ヴィーナスヘア」と称されます。

茶色〜黒褐色の水晶で、かつてはスコットランドのケアンゴーム山脈からの産出で「ケアンゴーム」と呼ばれていました。黒く不透明なものは「モリオン」と区別されます。高品質な天然品は希少で、多くは人工的に着色されたものです。

和名は「藍晶石」。鉄とチタンによる美しい青色が特徴で、結晶の方向によって硬さが異なるためカットが難しく、原石で楽しまれることが多い石です。青は柱に沿って濃淡が現れ、中心が最も濃くなります。

縞模様のない赤いメノウをカーネリアンと呼び、古代から芸術品として重宝されてきました。インダス文明で重要な工芸品とされ、エジプトやメソポタミアの王家の墓からも出土しています。

クロシドライトに石英が染み込み、熱などの作用で黄褐色に変化した鉱物です。模様が虎の目に似ていることから「虎目石」とも呼ばれます。主に南アフリカやオーストラリアの古い鉄鉱層から採掘されます。